先週出版された『地方議員は必要か 3万2千人の大アンケート』 (文春新書) NHKスペシャル取材班 著
をkindleで購入して、サーチ読みしていたら、自分が出てきてビックリ。

一昨年、パリテアカデミー主催の「女性政治リーダー・トレーニング合宿」でパネラーとして参加した時のことがNHK政治マガジンで記事になっていて、それが組み込まれていたよう。

記述では、私が出産後「議会が夜中まで続いた時に、会議室に子どもを連れてきて授乳をした。そうした経験がきっかけで、区の施設に授乳室を作る流れができた」とあったが、私の発言が正確に伝わっていないので、補足させていただきたい。

私が出産したころは、議会が深夜まで及んだり長時間拘束がよくあって、私は出産後一か月健診後から議会復帰していたので、長時間禁足の時は子どもを役所まで連れてきてもらって、空いている会議室を使わせてもらえないか議会事務局に頼んで、授乳したことがありました。

特に、下の子は哺乳瓶で飲まなかったので、連れてきてもらってでも授乳をする必要がありました。
じゃないと死んじゃいます。

会議に連れて行ったり、議員控室で授乳したことはありません。

授乳室については、自分の妊娠を機に(2007年頃)、豊島区の全ての公共施設(約190か所)を調べたが、一か所も授乳室がなく、自分のニーズとは別に、授乳室や「赤ちゃんの駅」といっておむつ替え等外出時に赤ちゃんの世話ができるスペースの整備を提案しました。

区内公共施設の授乳室第一号は、豊島区役所旧庁舎の子育て支援課横にできましたが、ちょうど私の授乳が終わったころで、私はそこを一度も使わずでした。(^^;

その後、区内の施設整備のたびに指摘して、区内公共施設での授乳室や赤ちゃんのケアができるスペースが増えていきました。

初めて授乳室等の提案をした時、当時の副区長は
「全く気が付きませんでした、必要ですね」
と言い、当時財政難の豊島区でしたが、すぐに予算措置と工事準備に入ってくれました。
同時に、これまでそういった声が行政には全く届いていないことを感じた。

私が2期目の時経験したことですが、「これが必要だ」「こういうことに困っている」という声を、しかるべき相手に、しかるべき形でしっかりと届けて、「行政を動かす」ことの重要性を強く感じた出来事です。